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えいがじだい
寺田寅彦随筆集 第二巻
寺田 寅彦
寺田寅彦『寺田寅彦随筆集 第二巻』。同一底本的分册已合并为一书。收入:映画時代、子猫、解かれた象、相対性原理側面観、怪異考、比較言語学における統計的研究法の可能性について、化け物の進化、ルクレチウスと科学、蓄音機、亮の追憶、一つの思考実験、電車の混雑について、浮世絵の曲線、二十四年前、伊吹山の句について、池、路傍の草、備忘録、日本楽器の名称、Liber Studiorum、時事雑感。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 207,099 字 · 419 页
そうかと思うと『源氏物語』や『続世継』などに尺八の名があり、さらに上宮太子が尺八を吹かれたという話がある、シナには唐あたりの古いところにもとにかく尺八の名がある。しかしそれらの名前に相応する品物がどこまで同一のものであったかはわからない。長さが一尺八寸あるいは八分だから尺八だというというのはいかにももっともらしいが、これには充分疑う余地がある。ある書に尺八を十二作ったが長さがいろいろあると書いてある。正倉院の尺八は一尺一寸以下八種あるそうである。事によるとこの尺八は音の高度を示すものかもしれない。
蘭領インドの島にシグムバワという笛があり。サモアにシヴァオフェという竹笛がある。
ペルシアのした笛にシャクというのがある。またラッパ、むしろトロンボンの類でシャグバット(英)サクビュト(仏)サカブケ(西)なども事によると何か縁があるかもしれない。
ヒトヨギリは「一節切り」に相違ないだろうが、これがヒチリキの子音転換とも見られるのがおもしろい。またポーランドのピスチャルカと称するものは六孔の縦吹きのした笛であるが、この品物自身もその名前とともにヒチリキに類するのが不思議である。