轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
ふえふきがわのじょうりゅう(ひがしさわとにしさわ)
山の憶い出 上
木暮 理太郎
木暮理太郎『山の憶い出 上』。同一底本的分册已合并为一书。收入:笛吹川の上流(東沢と西沢)、奥秩父の山旅日記、釜沢行、秩父の奥山、利根川水源地の山々、秋の鬼怒沼 、美ヶ原、木曽駒と甲斐駒、黒部川奥の山旅、黒部川を遡る 、針木峠の林道 、春の大方山、三国山と苗場山、八ヶ峰の断裂 。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 284,014 字 · 565 页
葉の裏からは鮮かな緑が黄金色に溶けて、私達の体にも真白な砂地にも音もなく沁み込む。この大虎杖の叢は北アルプス北部の渓間に特有の景象で、南アルプスの渓を埋むる深い森林とは、また異った快感を私達に与えるものである。
また平に出た、南又の流が置き残した段階の一である。大きな作畑小屋が河に臨んで立っている、岩屋の大小屋というのだそうだ。前へ廻ると、二、三挺の鍬が入口の柱に立掛けてあって、戸は開いているが中を覗いても人気はない。左にだらだら坂を上ると段々畑が現れて、鍬の柄に凭れながらこっちを見ている人達の姿が目に入る、これは其処へ通う路であった。源次郎に呼び戻されて小屋の前を右に下ると、二間とはない河床に乱れ立つ岩の間を筋張った水が奔下している、橋は落ちて跡もない。私達三人が臆病な鷺のように片足水に入れては引込めてうろうろしている間に、長次郎は足場をはかってサッサと渉ってしまった、皆其後に続く。私の目は不図右手の崖下に堆く盛り上った異様の塊に惹き付けられた、白茶化た枯枝などが一面に掩うては居るが、疑う可くもないそれは此谷初めての雪――宝殿の甍をすべり落ちた貴い珠玉の一片であった。