轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
わがあいするしじんのでんき
我が愛する詩人の伝記
室生 犀星
北原白秋「婦人公論 第四十三巻第一号」1958(昭和33)年1月号<br>高村光太郎「婦人公論 第四十三巻第二号」1958(昭和33)年2月号<br>萩原朔太郎「婦人公論 第四十三巻第三号」1958(昭和33)年3月号<br>釈迢空「婦人公論 第四十三巻第四号」1958(昭和33)年4月号<br>堀辰雄「婦人公論 第四十三巻第七号」1958(昭和33)年7月号<br>立原道造「婦人公論 第四十三巻第八号」1958(昭和33)年8月号<br>津村信夫「婦人公論 第四十三巻第九号」1958(昭和33)年9月号<br>山村暮鳥「婦人公論 第四十三巻第十一号」1958(昭和33)年10月号<br>百田宗治「婦人公論 第四十三巻第十二号」1958(昭和33)年11月号<br>千家元麿「婦人公論 第四十三巻第十三号」1958(昭和33)年12月号<br>島崎藤村「婦人公論 第四十三巻第六号」1958(昭和33)年6月号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 116,728 字 · 231 页
年若い友達はみな私の庭掃きや、水撒きを根気好く眺め、仕事の済むまで残酷に手伝ってはくれなかった。手伝おうかと言っても独りでやることが判っているので、決してお愛想にもその事は言葉に漏らさなかった。庭をいじっている間は、その事は人に見られたくないし、人の眼の前でくるくる動くのが客の視線が邪魔になってつらかった。そんな時、立原が庭に現われると私は黙って、年若いために友達をないがしろにして、打っちゃらかしにして庭掃きを急いだ。立原は例の木の椅子に腰をおろして、眼をつむって庭仕事の済むのを待ち、私はこの人はどうしてこう睡いのであろうと、白皙の美青年の半顔が夏の日の反射で、いよいよ白皙の美をほしいままにしているのを眺めた。彼は酷く痩せていたので、ズボンの膝から上もぺちゃんこになり、足のすがたが痛々しく眼に映った。
「センセイ」
と、或る日、立原は更まって用事ありげな、不安の面持でいった。
「何や。」
「詩の原稿のストックがありませんか、こんど雑誌を出すのにほしいんですが。」
私は原稿のストックという言葉に、はじめて腹を立てて呶鳴った。
「君じゃあるまいし、凡そ書きための原稿なぞ一枚だってあるものか、ばかも秤りにかけてから言え。