轻松读懂日语经典作品
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ちえのいちたろう
智恵の一太郎
江戸川 乱歩
象の鼻「少年倶楽部」大日本雄弁会講談社、1942(昭和17)年1月<br>消えた足跡「少年倶楽部」大日本雄弁会講談社、1942(昭和17)年2月<br>智恵の火「少年倶楽部」大日本雄弁会講談社、1942(昭和17)年3月<br>名探偵「少年倶楽部」大日本雄弁会講談社、1942(昭和17)年4月<br>空中曲芸師「少年倶楽部」大日本雄弁会講談社、1942(昭和17)年5月<br>針の穴「少年倶楽部」大日本雄弁会講談社、1942(昭和17)年6月<br>お雛様の花びん「少年倶楽部」大日本雄弁会講談社、1942(昭和17)年7月<br>幼虫の曲芸「少年倶楽部」大日本雄弁会講談社、1942(昭和17)年8月<br>冷たい火「少年倶楽部」大日本雄弁会講談社、1942(昭和17)年9月<br>魔法眼鏡「少年倶楽部」大日本雄弁会講談社、1942(昭和17)年10月<br>月とゴム風船「少年倶楽部」大日本雄弁会講談社、1942(昭和17)年11月<br>兎とカタツムリ「少年倶楽部」大日本雄弁会講談社、1942(昭和17)年12月<br>白と黒「少年倶楽部」大日本雄弁会講談社、1943(昭和18)年1月<br>風のふしぎ「少年倶楽部」大日本雄弁会講談社、1943(昭和18)年4月<br>飛行機を生み出すたのもしい力「少年倶楽部」大日本雄弁会講談社、1943(昭和18)年7月
N3 · 进阶 · 新字新假名 · 67,333 字 · 134 页
と、得意らしくいうのでした。
なるほど、ふしぎな電燈です。現像台の上に、直径二十糎ほどの、大きな丸いガラス瓶がおいてあって、そのガラス瓶全体が、さっきの矢印や小旗などと同じように、青白く光っているのです。その光で、せまい暗室の中が、ボーッと明かるく、高橋さんの顔や姿もよく見えるのです。
「やっぱり夜光塗料ですか」
「いや、そうじゃない。これは虫なんだよ」
「え、虫ですって?」
一太郎君は、また、びっくりしてしまいました。光る虫といえば、すぐ蛍を思い出すのですが、この光は蛍をよせ集めたものではありません。蛍なれば、ポツポツと、点になって見えるはずですし、とてもこんなに明るく光るわけがないのです。
「虫といっても、目に見えるような大きな虫じゃないのだよ」
高橋さんはそこの椅子にかけて、青白い光の中に笑顔を見せながら、話しはじめました。
「光る虫といえば、すぐ蛍を思い出すけれど、その外にも光る動物や植物はたくさんあるんだよ。
光る動物は水の中にすんでいるものが多いのだが、ホタルイカもそうだし、もっと深い海にいるユウレイイカも自分で光る。それからクラゲ類の内にも、青白く光るやつがずいぶんある。