轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

たいない

胎内

三好 十郎

「中央公論」1949(昭和24)年4、5月号

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 68,766 字 · 136 页

青空文庫

ものは、ある! 気がついたの私、それに。

佐山 ヒヒ!

村子 わからんかなあ、あんたには! いや、私にしたって、こうならなきゃ、わからなかった。それは、たしかにあるの!

佐山 人間にゃカラダしきゃないよ!

村子 ちがうといったら! これが、わかんないのかしら? あるのよ、それは! 見せたげたい、この、この私の胸を、まっ二つに裂いて、裂けるものなら裂いて、見せたげるんだけど! あんたの奥さんにしたって――

佐山 見ろよ、その、胸を――つまりカラダを裂かなきゃならんのだ、そいつを見せるんだって。裂いて見ろ。そこには、ただ血だらけの、なまぐさいゾウフ――胃袋や子宮なんぞが、ヒョータンの形をしたりラッパの形をしたりして、ころがっているだけだ。

村子 カラダと、だから、そのこととが、べつべつに、別れ別れになってしまって――どうしてだか、べつべつになってしまうことがあるのよ! それが、いっしょになっている人、いっしょになしておれる人は、よっぽどのしあわせな人だわ。でなきゃ、よっぽど強い人。強いのも、まるで、人間でないくらいに強い人だわ。たいがいの人は、別々になっちまう。