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エタにたいするあっぱくのえんかく
被差別部落とは何か
喜田 貞吉
喜田貞吉『被差別部落とは何か』。同一底本的分册已合并为一书。收入:エタに対する圧迫の沿革、特殊部落の成立沿革を略叙してその解放に及ぶ、特殊部落の人口増殖、特殊部落の言語、特殊部落と通婚問題、特殊部落と寺院、特殊部落と細民部落・密集部落、沙門と屠児、来り人の地位と職業、遠州地方の足洗、エタと非人と普通人、エタ源流考、「特殊部落研究号」発行の辞、「特殊部落」と云う名称について、『切支丹と旧エタ』について、「エタ」名義考、編輯雑感。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 133,169 字 · 267 页
それ迄は彼らの多数は、殆ど仏教から縁なき衆生として度外視されていたのであろう。切支丹の禁制がやかましくなって、いやしくも日本国土に生活するもの、必ず何らかの仏教寺院の檀那でなければならなくなった後から思うと、また非人と言われたものの中に、僧形をなしたものの少からなんだ事実から考えると、古くからこの社会にも仏教は弘通していたかの如く想像されやすいけれども、実際祖先以来の風習をそのまま保存して、山の幸海の幸に生活し、殺生を悪事とせず、肉食を汚穢としなかった屠者とか、猟師とか、漁夫――漁夫もまた見様によっては屠者の族で、漁家の出たる日蓮上人は、自ら旃多羅の子だと言っておられる。――とかの仲間の多数が概して仏教に縁が遠かったと想像されるのは不思議でなかろう。ことに室町時代僧侶の眼に映した屠者の如きは、「臥雲日件録」に、「蓋人中最下之種」とまで絶叫された程であったから、僧侶が自らこれに手を着けて、仏縁を結ばしめようとする様な篤志のものは少かったものとみえる。否むしろこれらの徒に近づくのを以て、仏の戒律に背いたものだとまで解していた様である。かの藍染屋の如きは、もとエタの徒と見做されていたのであるが、「谷響集」