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エタにたいするあっぱくのえんかく

被差別部落とは何か

喜田 貞吉

喜田貞吉『被差別部落とは何か』。同一底本的分册已合并为一书。收入:エタに対する圧迫の沿革、特殊部落の成立沿革を略叙してその解放に及ぶ、特殊部落の人口増殖、特殊部落の言語、特殊部落と通婚問題、特殊部落と寺院、特殊部落と細民部落・密集部落、沙門と屠児、来り人の地位と職業、遠州地方の足洗、エタと非人と普通人、エタ源流考、「特殊部落研究号」発行の辞、「特殊部落」と云う名称について、『切支丹と旧エタ』について、「エタ」名義考、編輯雑感。

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 133,169 字 · 267 页

青空文庫

3 普通民と部落民との増加率の比較

ているのである。かくの如きはこの地が近く大駅を経て、生活上の利便が多いがために、鉄道開通後ことに多数の来住者を招いたという理由もあるけれども、過去に於ける増殖の著しいことも、また特に著しかった事は疑いを容るる余地がない。

3 普通民と部落民との増加率の比較

明治四年以来全国の人口が七割六分弱を増す間に、特殊部落民は二倍と一割強の増加をなし、明治四年に全国人口の九十二分の一にしか当らなかった部落民は、今日は五十分の一(或いは三十八分の一)にも達していることの統計は、既に前に述べておいた通りである。この著しい増加率の相違は、さらにその以前に於いていかなる状態であったか、普通民との増加率の比較いかがであったであろうか。

徳川治世三百年間は、大体に於いて太平無事であったが故に、我が人口も必ず大いに増加したであろうとは、何人も手軽に想像しうるところであるが、事実はこれに反して、増殖率の案外低いのには驚かざるをえぬ。徳川幕府の人口調査は、享保六年以後毎六年目に実施せられている。これより元治元年に至るまで二十五回の実施のうちで、十五回だけの数は今日これを知る事が出来るが、その第二回目の享保十一年の調べが二千六百五十四万八千九百九十八人、第二十二回目弘化三年が二千六百九十万七千六百二十五人で、百二十年間僅かに三十五万八千