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エタにたいするあっぱくのえんかく
被差別部落とは何か
喜田 貞吉
喜田貞吉『被差別部落とは何か』。同一底本的分册已合并为一书。收入:エタに対する圧迫の沿革、特殊部落の成立沿革を略叙してその解放に及ぶ、特殊部落の人口増殖、特殊部落の言語、特殊部落と通婚問題、特殊部落と寺院、特殊部落と細民部落・密集部落、沙門と屠児、来り人の地位と職業、遠州地方の足洗、エタと非人と普通人、エタ源流考、「特殊部落研究号」発行の辞、「特殊部落」と云う名称について、『切支丹と旧エタ』について、「エタ」名義考、編輯雑感。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 133,169 字 · 267 页
しからばこの浮かれ人は普通どういうことをやっていたかというと、女子ならば遊女にもなりましょうが、男子では狩や漁もしましょうし、簡単な工業もやったでありましょうが、また人の軒に立って、祝言を述べて人から食物を貰って行くというのがすこぶる多い。すなわち一種の遊芸人です。祝言のことをば昔は「ほぎごと」といいました。すなわち人に対して目出たい事を云って、先方の幸福を祝する。長寿や息災を祈る。生活の簡単な世の中では、長生をする事が一番の幸福でありますから、祝言には普通に長寿の事を云う。そこで我が国では長生、すなわち「寿」のことを「ことぶき」と云います。これは「ことほぎ」(言祝)で、言葉で以て祝ぐの意であります。そこで祝言のことをば「寿詞」とも書いてあります。その言祝をなす人を「ほかいびと」と云います。「ほかい」はすなわち「ほぎ」と同じ語で、要するに目出たいことを言って食物を貰って生活をするものをほかい人と云ったのであります。それ故に昔から「乞食」或いは「乞索児」と書いて、「ほかいびと」と読んでおります。今日では乞食と申すと、何らの報償もなく、ただ人の同情に訴え、憐みを求めて食を乞うものをのみ言うようでありますが、昔はそうではありません。