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エタにたいするあっぱくのえんかく
被差別部落とは何か
喜田 貞吉
喜田貞吉『被差別部落とは何か』。同一底本的分册已合并为一书。收入:エタに対する圧迫の沿革、特殊部落の成立沿革を略叙してその解放に及ぶ、特殊部落の人口増殖、特殊部落の言語、特殊部落と通婚問題、特殊部落と寺院、特殊部落と細民部落・密集部落、沙門と屠児、来り人の地位と職業、遠州地方の足洗、エタと非人と普通人、エタ源流考、「特殊部落研究号」発行の辞、「特殊部落」と云う名称について、『切支丹と旧エタ』について、「エタ」名義考、編輯雑感。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 133,169 字 · 267 页
16 山人と海人
要するに我が皇室を宗家と戴き奉る天孫民族は、その度量が極めて広大でありまして、あらゆる民族をことごとく自分の仲間に入れてしまう。そして日本民族の大を成しているのであります。
16 山人と海人
右述ぶる如き次第でありますから、我が国では民族によって貴賤の別を立てませぬ。先住の土着人だからとて、決して卑しい者でも何でもありませぬ。その早く農業に従事したものは、疾うの昔に公民になっているのであります。ただその中に山間僻陬の地に居ったり、その他の事情によって、早く皇化に染むの機会を有しなかったものは、往々にして落伍者となりました。日本民族というものが段々に成立し、社会の秩序が確立して、貴賤の区別が著しくなって来ますと、もと同じものであっても、前に落伍したものは容易に仲間入りが出来にくくなります。こういう者は比較的後までも疎外される事になりました。かの浮浪生活を続けたものでありますとか、祖先以来の狩猟漁業に活きた狩人・漁夫などの如き者は、往々にして取り残された仲間となりました。後世に山男とか、山姥とかいう名で、化物ででもあるかの如く思われたり、山番とか云って、非人視されている輩の如きは、奈良朝・平安朝の頃には山人と云って、一向珍しくないことでありました。