轻松读懂日语经典作品
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まけないおとこ
負けない男
佐々木 邦
「講談倶楽部」大日本雄辯會講談社、1930(昭和5)年1月~12月
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 98,799 字 · 202 页
「ハッハヽヽヽ」
「花婿も申分なしの花婿、花嫁も申分なしの花嫁、仲人も又申分なしの仲人でありますから、新家庭の前途は唯光明あるばかりです。皆さん、何うぞ安心してお祝い下さるようにお願い申上げます」
と清水君はナカ/\上手にやってのけて、拍手大喝采だった。
次に東京○○新聞社の編輯長木下さんが立ち上った。
「私は今夕このお芽出度い席上で同僚を代表致します。おこがましいことでありますが、同時に光栄至極に存じます。私と堀尾君の交渉は始まってから未だ間がありません。しかし堀尾君の恩師から詳しく性格を拝聴して、真に男らしい男と敬意を表しています。『君、君は堀尾を使いこなせるようなら豪い』とその友人即ち堀尾君の恩師が申したのであります。尚おその折、堀尾君の長所と短所を参考の為め詳しく話して戴きました。今晩、その長所と短所が堀尾君の顔面にアリ/\と現れています」
「ハッハヽヽヽ」
と一同初めて公然と笑う許可を得た形だった。
「御覧の通り堀尾君の右のお目が腫れ上っています。これは花嫁さんへ御注意までに申上げて置きますが、普段決してこんなむずかしいお顔をしているのではありません。