轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

まけないおとこ

負けない男

佐々木 邦

「講談倶楽部」大日本雄辯會講談社、1930(昭和5)年1月~12月

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 98,799 字 · 202 页

青空文庫

「まさか」

「本当だよ」

「岡村先生がそんな詳しいことを知っている筈はない」

「奥さんだよ」

「奥さんにだって結着を報告した丈けで、詳しいことは話しゃしない」

「見給え」

「何だい?」

「言わず語らずの中に、詳しいこと詳しいことって告白している」

「おや/\」

と正晴君は美事取っ占められた。

「ハッハヽヽヽ」

「君もナカ/\人が悪くなったね」

「揉まれるからさ。唯二年だけれど、それ丈け早く社会に出ているから、もう然う/\負けちゃいないよ」

「ソロ/\追いつくかい?」

「うむ。悪智恵が」

「やるね。実際」

「ハッハヽヽ」

「実は卒業とその方の報告ながら一遍上ろうと思っていてつい失敬しちゃった」

「僕こそ御無沙汰して済まない。この頃は無暗と忙しいものだからね」

「出張だってね?」

「うむ。今日帰って間もなく又出掛けるんだよ」

「東奔西走か?」

「文字通りさ。遣り切れない」

「奥さんは御丈夫だろうね?」

「有難う。実は寝ている」

「何うしたんだい?」

「生れたのさ」

「ふうむ。いつ?」

「先月」

「それはお芽出度う。些っとも知らなかった」

「態と知らせなかったんだもの」

「何故?」

「お互っこだって気があった」

「実に悪くなったよ、君は」