轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

ながさきのかね

長崎の鐘

永井 隆

「長崎の鐘」日比谷出版、1949(昭和24)年1月30日

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 65,109 字 · 131 页

青空文庫

久留米の陸軍病院も到着した。救護の本家と自称していたわれわれ大学が被救護者となり、哀れとも残念ともなんともかとも感慨無量である。それでも家を焼かれ家族も重傷の古屋野教授が代理学長として活動の中心をなしておられる。令息を二人まで失われた調教授がお骨も顧みず傷者の間を立ち回っておられる。そのほか大部分の職員学生が家族家財を失いながら踏みとどまって、救護と行方不明者の捜索と学内整理に懸命だ。角尾学長、高木医専部長は水の滴る防空壕の中に寝せられて、それでもやはり指揮をとっておられる。容態は次第に悪化する様子だ。山根教授も重傷の身を発見されて壕の中に寝ておられる。負傷者を次々防空壕内におさめる。敵機は相次いで来襲する。ピカッと来ればおしまいだから、爆音が聞こえさえすれば遠くても神経質に、みんな壕の中へ隠れてしまう。

私たちは多くの死者を葬り、多くの傷者を診療した。そして原子爆弾傷に関する考察をだんだんまとめることができるようになった。

傷害の原因は原子爆弾に直接よるものと、その爆発の現象に伴う間接のものとがある。直接傷害は爆圧、熱、ガンマ線、中性子、飛散弾体片(火の玉)によるものであり、間接傷害は倒壊家屋、飛散物片によるもの、火災によるもの、放射線によって変質された物質によるものである。