轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
ゆき
雪
楠田 匡介
「探偵新聞」1948(昭和23)年5月5日号、5月15日号、5月25日号、6月5日号、6月15日号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 24,792 字 · 50 页
(三)三人の男達
「さあ……」と常は考えていたが「伊東さんが出られてから暫くしてまた私が、その前を通りますとドアが細めに開いて中で話し声がしていました」
「ほう――それは誰でした?」
「はっきり判りませんでした……一人は主人でしたが……」
「ご主人の声に違いありませんでしたか?」
「え!」と常はびっくりして、そのとっぴな警部の問いに顔をあげたが、「ええドアが細目に開いていましたので誰かが出ていらっしゃるのだと思っていました」
「ほう、そして?」
「すぐまたドアが閉ったので、誰とも判りませんでした」
「どんな事をいっていられました」
「ドアが閉ったので、よく聞き取れませんでしたが……今思えば五十嵐さんの声でなかったかと思いますが……いいえ、はっきりした事はいえないのですけれども……そして私が台所に二、三分いまして座敷にもどりますと、皆さんが座っておられました。山村さんが青い顔してはばかりから帰って来られた所でした」
「それから、山村さんは、すぐ帰ったのですね?」
「はい、五分も経たないで……」
「いや有難うございました」といって警部は常を引き取らした。
(三)三人の男達
常と入換りに、あさが呼ばれた。