轻松读懂日语经典作品
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あたまでっかち
あたまでっかち
下村 千秋
「赤い鳥」1935(昭和10)年2~4月
N3 · 进阶 · 新字新假名 · 17,773 字 · 36 页
米倉のまわりもかけまわりました。入江のふちの道もいったりきたりしました。ときどきだきあげてやると、しろ公はあんまりよろこびすぎて、おしっこをもらしたりします。草の上へねころんでふざけると、しろ公は夢中になりすぎて、林太郎の手や足に歯あとがのこるほどかみつきます。そんなとき、
「しろ公のばか。気をつけろよ。」
そういってかるく頭をぶってやると、しろ公は目をしょぼしょぼさせて、ごめんね、とでもいうように林太郎の手の甲をしゃりしゃりなめたりします。
林太郎はどうしていいかわからないほど、しろ公がかわいくなりました。
そのうちに、晩春のながい日もくれかけました。けれど林太郎は、それも知らずにしろ公と遊んでいると、おっかさんがそこへでてきて、
「林太郎、もううちへかえりなよ。」
と、いいました。
「おっかさんもいっしょにかえるんだろ?」
「おっかさんはきょうはかえれないよ。そのかわり友さんをつけてやるから、いいだろう。」
友さんというのは、おばあさんのうちの作男でした。
「友さんでは、いやだ、いやだ。」
「そんなこといわないで、きょうだけおとなしくかえっておくれ。でないとおかっさんが困るから。