轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
たんげさぜん
丹下左膳
林 不忘
01 乾雲坤竜の巻
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 340,187 字 · 666 页
がはずむ、車座に勝負を争う――ばくちだ。本所の化物屋敷としてわる御家人旗本のあいだに知られていたのがこの鈴川源十郎の住居であった。
しかしそういう寄り合いがあって忙しい思いをしたあくる朝は、膳部のあとで必ず、
「おい土生、ゆうべは貴公が旗上げだ、いくらかおさよに小遣をやれ」
「よし! 悪銭身につかず。いくらでも取らせる。これ、さよ……と言ったな前へ出ろ」
などと四百くらいの銭をポウンとなげうってくれるので、そのたびにもらった二、三百の銭を……。
おさよの考えでは、こうして臨時にいただいたお鳥目をためたら、半分には極めのお給金よりもこのほうが多かろう。そうすれば、三年のあいだ辛抱したら、娘お艶の男栄三郎がちっと大きな御家人の、……株を買う足しにもなろうというもの……と、先を思って一心に働いていたが、そのうちにふと立ち聞きしたのが食客丹下左膳の身の上と密旨、並びに、夜泣きの大小とやらにからんで栄三郎にまつわる黒い影であった。
が、同藩の仲と知っても、おさよはひとり胸にたたんで、ただそれとなく左膳のようすに眼をつけているとやがて、降ってわいた大変ごとというべきは、むすめのお艶がある夜殿様の源十郎にさらわれて来て奥の納戸へとじこめられた。