轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
たんげさぜん
丹下左膳
林 不忘
01 乾雲坤竜の巻
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 340,187 字 · 666 页
「なあに大丈夫でえ。踏みアしねえ」
来かかった町人ていの男ふたり……。
源十郎、自分で気がつくさきにもう片側の土塀に背をはりつけて、鼠絹長襦袢の袖をピリリと音のしないように破り取るが早いか、すっぽり頭からかぶって即座の覆面……汗ばむ手のひらを衣類にこすり拭いてペッ! 大刀の目釘を湿していた。
岡場所……といっても。
江戸の通客粋人が四畳半裡に浅酌低唱する、ここは辰巳の里。
ふかがわ。
柳はくらく花は明るきなかに、仲町、土橋、表やぐらあたりにはかなり大きな楼も軒をならべて、くだっては裏やぐら、すそつぎ、直助など――。
人も知る、後世京伝先生作仕かけ文庫の世界。そこのやぐら下の置屋まつ川というのに。
さきごろからお目見得に住みこんで来ていた若い美しい女があったが、容貌といい気性といい申し分ないとあって、この四、五日親元代りの大工伊兵衛と話しあいの末、きょうはいよいよ身売りの相談がなりたち、女は夢八と名乗ってまつ川から出ることになり、大工の伊兵衛は、今夜その金を受け取って新助という若い者とともにさっきかえっていった。
こうしてやぐら下のまつ川からあらわれた新顔の羽織衆、夢八。