轻松读懂日语经典作品
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ふたつのじょぶん
二つの
中谷 宇吉郎
中谷宇吉郎『二つの』。同一底本的分册已合并为一书。收入:二つの序文、『団栗』のことなど、詩人への註文、樹氷の科学、救われた稀本、大雪山二題、小さい機縁、天地創造の話、農業物理学夜話、防寒戸、雪は資源である、アメリカの沙漠。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 115,903 字 · 236 页
「夕波くらく啼く千鳥」ではじまるあの『草枕』がよほど気に入っていたらしく、もう藤村詩集をはなれて二十年以上になるが、妙にあの詩は今でもうろ憶えながら大半はおぼえている。陸奥の海辺の旅路に、まだ寒い早春の藪鶯の稚い声をきき、「色なき石を花と見」る旅寝のあかつき、押し寄せる春の潮とともに、ほのかに日本語の詩の黎明を感ずる若い藤村の姿を、まぼろしのように思い見たこともある。
この頃は流石に藤村でもないので、人にきかれても体裁の良いような詩を時々読んでいる。岩波文庫の『杜詩』である。値が安いのと、型が小さいのと、知らない漢字が沢山あって時間がかかるのと、三拍子揃っているので、専ら『杜詩』に凝ることにしている。墨絵を描く時などは、特に妙であって、どんな絵を描いても、どんな気分の時でも、『杜詩』さえ見れば、必ずその場にうまく合うような文句がある。それに落款を押す時には下敷にちょうど手頃であるし、あんな重宝な本はない。
科学の基礎を論じたい時は、Uniformity of Nature(自然の調和)がちゃんと桜ん坊の詩で詠んであるから、それを引用すればよい。
万顆※(「鈞のつくり」