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よじげんひょうりゅう

四次元漂流

海野 十三

「子供の科学」1946(昭和21)年3月~1947(昭和22)年2月

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 63,363 字 · 128 页

青空文庫

わかります?」

「わかるような気がするけれど……」

「まあ、わかるような気がするなんて、心細いのね。――二次元世界というとこれは平面の世界なの。そこには高さというものがなくて、横と縦とだけがあるの。ちょうど、紙の表面がそれね。これが二次元世界」

「立体が三次元、平面が二次元というわけだね。じゃあ一次元というのがあるかしら」

「もちろん有るわよ。それは長さだけがある世界のこと。高さはないし、横、縦の区別がなく、ただ長さだけがある世界。これが一次元世界。――そこで四次元世界というものを考えることができるでしょう」

「ああ、四次元世界!」

と、道夫はわけのわからない四次元というものを思いだして、ためいきをついた。

「一次元世界は長さだけの世界なの。二次元世界では横の長さと縦の長さがある世界ですから平面の世界。その次は三次元世界となって、平面の世界に高さが加わり、横と縦と高さのある世界、つまり立体の世界だわね。分るでしょう」

「さっきから同じことばかりいっているよ」

「では四次元の世界はどんなものでしょうか。今まで考えたことから、次元が一つ増すごとに、新しい軸が加わっていく。