轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
けんせいのほんぎをといてそのゆうしゅうのびをなすのみちをろんず
憲政の本義を説いてその有終の美を済すの途を論ず
吉野 作造
「中央公論」中央公論社、1916(大正5)年1月号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 85,839 字 · 169 页
即ち自分の特権と考えない結果として、あるいは田舎などで小作人が地主や資本家などのいう通りになるという現象を呈する。また選挙民を強いて選挙場に拉し来るために投票勧誘人即ち運動人というものが必要になり、また選挙民に頼まれれば投票するという考えがあるの結果として戸別訪問という馬鹿げた事が流行することになったりする。これ皆権利思想の明白でないためである。
立憲政治の選挙競争に、堂々たる候補者が戸別訪問をしたりまたは多数の運動員を使うということは、決して国家の誇りではない。しかも弊害の源は常に運動員に在ることは深くいうを俟たぬ。もしそれ一町一村の選挙民が二、三の金持のいう通りになるようでは、そこに隠密なる腐敗手段の盛んに行わるべきことは問わずして明らかである。故に我々は世の教育家その他の先覚者と共に、あらゆる機会においてこの選挙道徳を国民に鼓吹したいと思う。もし当局者にして教育機関を通じて国民に立憲思想を鼓吹せんとする考えがあるならば、主としてこの方面を専ら鼓吹すべきであると思う。
しかしながら選挙道徳の本当の徹底は、実際上選挙権の拡張を伴わなければ効果が挙るものではない。