轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

わがあいするしじんのでんき

我が愛する詩人の伝記

室生 犀星

北原白秋「婦人公論 第四十三巻第一号」1958(昭和33)年1月号<br>高村光太郎「婦人公論 第四十三巻第二号」1958(昭和33)年2月号<br>萩原朔太郎「婦人公論 第四十三巻第三号」1958(昭和33)年3月号<br>釈迢空「婦人公論 第四十三巻第四号」1958(昭和33)年4月号<br>堀辰雄「婦人公論 第四十三巻第七号」1958(昭和33)年7月号<br>立原道造「婦人公論 第四十三巻第八号」1958(昭和33)年8月号<br>津村信夫「婦人公論 第四十三巻第九号」1958(昭和33)年9月号<br>山村暮鳥「婦人公論 第四十三巻第十一号」1958(昭和33)年10月号<br>百田宗治「婦人公論 第四十三巻第十二号」1958(昭和33)年11月号<br>千家元麿「婦人公論 第四十三巻第十三号」1958(昭和33)年12月号<br>島崎藤村「婦人公論 第四十三巻第六号」1958(昭和33)年6月号

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 116,728 字 · 231 页

青空文庫

だから信夫が来るとか、他のしたしい客があると、普段したことのない物で、皆の好きな物を作る留守の愉しさがあったのだ。津村信夫はたいへん肥っていて愛嬌があったから、まずよせなべの前にどかりとあぐらを組み、落ち着き払って鍋の中をぐるぐる廻しながら、こんな処におっさんが帰って来ると困るなといい、子供達はいまごろ街でお酒を飲んでいるから、帰る心配はまずないと言った。皆は私のことをだぶちん以外におっさんと呼び、だぶちんとおっさんを交互につかい分けをしていた。ひょっとすると帰って来そうな気のする日にはおっさんといい、おっさんという時には警戒と敬意とが少々含まれ、だぶちんと呼ぶときは面白半分におやじを抛り出すような状態の時に多かった。

信夫は午後の四時頃から、夕食後の八時か九時頃に帰って行った。同じ日の十時頃にもどった私は、よせなべの匂いをかいで、今日のお客はノブスケだね、よせなべの匂いがするといい当て、いつもノブスケとよせなべとが、付き物になっていた。よい家庭にそだったノブスケは神戸の父母から隔れていたから、も一軒自分が好きに遊べる家庭がいるらしく、十日めくらいに大森の私の家に通うていたのだ。