轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

めいじげきだん ランプのもとにて

明治劇談 ランプの下にて

岡本 綺堂

岡本綺堂『明治劇談 ランプの下にて』。同一底本的分册已合并为一书。收入:明治劇談 ランプの下にて、明治演劇年表。

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 167,283 字 · 329 页

青空文庫

かれはその後この一座に出勤し、師匠の芝鶴と共に他の劇場にも出勤して、だんだん眼につくような役を振りあてられるようになったので、わたしも陰ながら喜んでいたが、不幸にして彼は肺病にかかった。舞台もとかく休みがちで、それから四、五年後、演伎座の子供芝居で「伊勢音頭」の喜助をつとめたのを名残りに早世した。

この子供芝居の第二回から中村又五郎がはじめて出勤したように記憶している。又五郎は中村紫琴の遺子で、大阪では子役中の麒麟児と呼ばれ、鴈治郎ですらも彼に食われるとかいう噂であったが、初上りのせいか、曾我の対面の鬼王と鞘当の留女の二役だけで、格別の注意をひかなかった。しかもその後に座付の芝居茶屋、猿家のうしろ楯を得て、興行ごとに大役を背負うようになったのである。

この興行が成功したので、新富座ではそれからそれへと矢つぎ早に子供しばいの興行をつづけた。それと同時に、本元の浅草座の方でも勿論やすみなしに興行して、小伝次や吉右衛門の人気はいよいよ隆々たるものであった。新富座の一派もだんだんに人気が加わって、深川の深川座や赤坂の演伎座などにも出勤するようになった。浅草座の小伝次一派が、新富座にあらわれたこともあった。