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まつのみさおびじんのいきうめ

松の操美人の生埋

三遊亭 円朝

02 侠骨今に馨く賊胆猶お腥し

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 88,963 字 · 176 页

青空文庫

三十五

山「という次第で右の通り約束したから明晩は是非とも参るが、何うも訝しいは粥河圖書、事に依ったら又己を欺いて多人数の同類で取巻いて、飛道具で撃取ろうと企むかもしれんが、さある時は止むを得ず圖書を一刀の下に斬って捨て、同類の奴輩を追払う積りだが、そこは運命で又身に疵を受け切死をするやも分らんが、そこで貴様に頼みというは、若し己が切死をした事を聞いたら、早速上総の天神山へ駈付けてお蘭に遇い、篤と私の志を述べて、暫く命を存らえて、己になり代って家のお母に孝行をして呉れるようにくれ/″\も後々の事を頼む」

と委細の訳を話しました。

三十五

半五郎は委細を聞いて驚きました。

半五「どうも飛んだ事で、旦那道理で近辺に盗賊が殖えたと思ったが、こりゃア一通りの騒ぎじゃアない、そんな奴がこの近辺に居られては叶わん、だが旦那こりゃアどうも私の考えでは何うも怪しいねえ、お前さん明日の晩竹ヶ崎へ行くのはそりゃアお止しなさい、先方には何んな謀計があるかも知れねえ」

山「それ/\、それを云うのだ、止めるといかんよと云ったを、止めませんというから打明けて話したのだ、なぜ止める」