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まつのみさおびじんのいきうめ

松の操美人の生埋

三遊亭 円朝

02 侠骨今に馨く賊胆猶お腥し

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 88,963 字 · 176 页

青空文庫

二十三

二十三

その時山三郎は、お蘭に向って「武士に二言なしと云うが、私も少し武士の方に縁のある身の上で、緩くり話をしましょうが、お前さんも、元は本多長門守の御家来で立派な武士の嬢さんが、あの堤方村へ茶見世を出し、失礼だが僅かな商いを能くまアなさる、感心な、母親の為に彼んな真似をなすった、私も通りかゝって見世へ休んだとき、お母さんの看病には恟くりした、孝心なことで、彼ア云う娘をと陰でお前さんを実に賞めていたので一層の心配をします、それを恩に被せる訳でもなんでもないが、何うぞお前さんの力になって上げたいと江戸屋の半治という者を頼んで、お前さんがお独身でお在ならお母さんぐるみ引取って女房に貰いたいと話をしにあげた所が、もう粥河圖書と云う人へ縁組が出来たと聞きましたから、それは結構な事だ、何処でも好い身柄の処へ縁付けば結構だと私もお前様の事は陰ながら噂をしていたので、処が計らず釣に出て真堀の岸へ吹き上げられ、定蓮寺の床の下へ棺桶を埋めるのを見て、怪しいと思って跡を付けて出て往って見ると、道でまた葬式に遇って、それを段々調べて見ると私の縁類の吉崎のおみわと云う