轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
まつのみさおびじんのいきうめ
松の操美人の生埋
三遊亭 円朝
02 侠骨今に馨く賊胆猶お腥し
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 88,963 字 · 176 页
一
一
一席申し上げます。お耳慣れました西洋人情話の外題を、松の操美人の生埋とあらためまして…これは池の端の福地先生が口うつしに教えて下すったお話で、仏蘭西の侠客が節婦を助けるという趣向、原書は Buried a life という書名だそうで、酔った時はちと云い悪い外題でございますが、生きながら女を土中に埋め、生埋めに致しましたを土中から掘出しまする仏蘭西の話を、日本に飜して、地名も人名も、日本の事に致しましただけで、前以てお断りを申さんでは解りませんから、申し上げまするが、アレキサンドルを石井山三郎という侠客にして、此の石井山三郎は、相州浦賀郡東浦賀の新井町に船問屋で名主役を勤めた人で、事実有りました人で、明和の頃名高い人で、此の人の身の上に能く似て居りますから、此の人に擬え、又カウランという美人をお蘭と名づけ、ヴリウという賊がございますが、是は粥河圖書という宝暦八年に改易に成りました金森兵部小輔様の重役で千二百石を取った立派なお方だが、身持が悪くて、悪事を働きました事を聞きましたから、これを圖書の身の上にいたし、又マクスにチャーレという、彼方に悪人がござりますからマクスを眞葛周玄という医者にして、チャーレを千島禮三という金森家の御納戸役にいたし、巴里の都が江戸の世界、カライの港が相州