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まつのみさおびじんのいきうめ

松の操美人の生埋

三遊亭 円朝

02 侠骨今に馨く賊胆猶お腥し

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 88,963 字 · 176 页

青空文庫

三十九

兼「此の海禪坊主め、太い奴だ、お嬢さんを生埋にして」

海「そんな事をいっても此処にはお蘭さんは居ねえ」

半「居るもんかい、天神山に居るわい、さア小兼来い」

と海禪を穴の中へ押込んで、上から石蓋を整然として、ずうと出て行きました。海禪坊主は好い面の皮だ、天罰とは云いながらとう/\穴の中へ封じ殺されるように相成りました。

三十九

此方はお話二派になりまして、竹ヶ崎南山の粥河が賊寨では、かの夜(山三郎と果し合の夜)同類の者一同は寄集り、ずうっと居並んで居ります。前の方にも側の方にも一杯でございます。床の間の処に縁取袴を穿き、打割羽織を着て腕を組んで頻りに考えて居るのが粥河圖書で、傍に居る千島禮三が、

禮「大夫如何成されました、お帰りになった後、種々御様子を伺っても一言のお答えもなく、只考えてばかり入らっしゃるが、今晩既に小原山へお出での折お供して参ろうと申したを、いや供は入らんと仰しゃるから、心配しながら皆々扣えて居ったが、お帰り有ってもとんとお話がないが、何ういう訳ですか、甚だ心配で、山三郎は我々の悪事でも存じて居りますかな」

圖「何も彼も彼は残らず存じて居る、女房お蘭を真堀の定蓮寺へ生埋に致した