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まつのみさおびじんのいきうめ
松の操美人の生埋
三遊亭 円朝
02 侠骨今に馨く賊胆猶お腥し
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 88,963 字 · 176 页
十三
田楽道具の様に※(「廴+囘」、第4水準2-12-11)るから恟りして後へ下って覗くと、下に階梯の降り口がありますから、はて此様な処に階梯のある訳はないが、穴蔵の様になって居るが何だか知らん、兎に角こんな所を開けて見ては済まないと前の様に書棚を直して出て来ると、長治は膳部を持って出る。彼の辺は三月頃は初鰹の刺身が出来まして、それに海苔の付合せを沢山にして、其の他キスだの鎌倉海老などと魚が出るが、どうも近所に料理屋はない様子、何処から魚を取寄せるか、自分料理で斯う早く出来る訳もないし、何うした事かと女の廻り気で種々と考えて居りまする、其の中灯火がつきますと、長治が屏風を立廻し、山風で寒いからと小掻巻に夜着を持運び、其処へ置いて台所へ下りました。
十三
お蘭は自分で床を展べて寝ましたが、寝ても寝られませんから、旦那様は今日もお帰りはないか、何時迄待ってもお帰りがなくっては、淋しい処に居るのも嫌だし、何しに来たとお叱りを受けはしないかと種々と心配して居ると、六枚折の屏風を開いて這入って来たのが粥河圖書で、ずーっと前へ立ったから、お蘭は恟りして起ると、