轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

つちのなかからのはなし

桜の森の満開の下

坂口 安吾

坂口安吾『桜の森の満開の下』。同一底本的分册已合并为一书。收入:土の中からの話、家康、閑山、禅僧、小さな部屋、道鏡。

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 76,558 字 · 153 页

青空文庫

土と農民との関係は大化改新以来今日まで殆ど変化というものがなく続いており、土地の国有が行われ、農民が土の所有権と分離して単に耕作する労働者とならない限り、この関係に本質的な変化は起らぬ。農の根本は農民の土への愛着によるもので、土地の私有を離れて農業は考えられぬ、というのは過去と現在の慣習的な生活感情に捉われすぎているので、むしろ土地の私有ということが改まらぬ限り農村に本質的な変化や進化が起らないということが考えられるほどだ。

農村自体の生活感情や考えの在り方などが、たとえそれがどのように根強く見えようとも、その根強さのために正しいものだの絶対のものだのと考えたら大間違いだ。江戸時代の田中丘隅という農政家が農民の頑迷な保守性を嘆じて「正法のことといへども新規のことはたやすく得心せず、其国風其他ならはしに浸みて他の流を用ひず」と言い、更に嘆じて「家業の耕作、田地のこしらへ、苗代より始めて一切の種物下し様に至るまで、ただ古来より仕来る事を用ひて、善といへども、悪を改めず」と嘆息している。

このことは遠い古代からすでにそうで、平安朝の昔、大伴今人という国守が山を穿って大渠をひらいたとき、百姓はこれを無役無謀な工事だといって嗷々と批難したが、工事を終りその甚大な利益を見るに及んで嘆賞して伴渠と名づけて徳をたたえ