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みんげいよんじゅうねん

民藝四十年

柳 宗悦

柳宗悦『民藝四十年』。同一底本的分册已合并为一书。收入:民芸四十年、改めて民藝について、四十年の回想。

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 182,248 字 · 368 页

青空文庫

と今更考えたりした。何しろ三、四十年も前に執筆したものは忘れている部分が多い。この本で見ると私と物との縁もなかなか過去が深く、朝鮮工藝(明治末から大正にかけ)―木喰仏(大正末から昭和初めにかけ)―諸国民藝品(昭和初め頃から今日に及ぶ)―美術館の建設―沖縄訪問―茶の湯の問題―美の問題、こういう順序になった。それにつれ種々の想い出が湧いてくる。

朝鮮と縁が出来たのは、私と親しかった妹が嫁いで朝鮮に渡ったので、妹を訪ねがてら旅をした(大正五年)のがもとで、その頃浅川伯教、巧君兄弟がいた事も、朝鮮の品物に私を一層近づける縁になった。その頃から李朝の品々に心を惹かれて私は度々渡鮮して、なけなしの財布をはたいては種々の品を買い集めた。今でこそ病的なまでに大変な市価を呼んでいる「李朝」ではあるが、その頃は「李朝」などを振り向く人はろくになく、私はつまらぬものを買うとて馬鹿にされたりした。しかし、美しいものは美しく、そんな嘲りとはおかまいなく好きなものを買い集めた。今民藝館にある貴重な李朝の焼物はその初期の蒐集品がかなり多い。物に惹かれて度々渡鮮するうちに二つの事が気になり出した。