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みんげいよんじゅうねん
民藝四十年
柳 宗悦
柳宗悦『民藝四十年』。同一底本的分册已合并为一书。收入:民芸四十年、改めて民藝について、四十年の回想。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 182,248 字 · 368 页
利休と私
名号のみがよいといっているのである。悪人などどうしてよいはずがあろう。だがその悪から離れ得ない人間も、離れ得ないままに名号を称え名号を聞き、かくて名号に即すると、往生は決定し不退転の座を占める。だから人に往生があるのではなく、名号に往生があるのである。それ故名号あっての人間である。
かく考えると美もまた「即」の法界にあることが分る。それは個人の如何に左右されない。才なき者も愚な者も、悉くその法界のさ中に活きているのである。それ故この法性に在らば何人も美に居る人以外ではない。拙な者も拙なままで美に結縁されているのである。洩れなく誰にもそう仕組まれているのである。これが「無有好醜」の悲願である。
かかる美の法界を説き、この法界への往生を説くことが美の法門である。
(一九四九年)
利休と私
考えると利休があまり有名なので、こういう題は少しいやみにも思われるし、それに自分を引き合いに出すので、どうかと思うが、実は必要が起って、一筆書いておくことにしたのである。
先年、東京で民藝協会の全国大会があった時、谷川徹三君が来賓として挨拶をしてくれた。その言葉の中に、「柳さんの名は後年利休や遠州と比べられるものだ」