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みんげいよんじゅうねん

民藝四十年

柳 宗悦

柳宗悦『民藝四十年』。同一底本的分册已合并为一书。收入:民芸四十年、改めて民藝について、四十年の回想。

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 182,248 字 · 368 页

青空文庫

第一には、当の朝鮮人は私どもの興味を持つ作品にてんで注意を向けないのである。この頃でこそ朝鮮人に蒐集家も現れてきたが、その頃(大正初め頃)は全く皆無であった。しかし半世紀も過ぎたら朝鮮の人たちの中にも目覚める人が出て来よう。それまでのつなぎに朝鮮人に代って美術館を京城に設置しよう。私がこの望みを抱いたのはまだ二十才代のことで、随分無鉄砲な事を企てたものである。しかし熱意はこれを少しずつ準備させ、ついにこの趣旨を大正十年頃公表し、故浅川巧君と力を協せ、実際に開設したのは大正十三年で、斎藤総督の時代であった。最初に渡鮮してから八年の後であった。館は景福宮内の緝敬堂であった。

しかしこの時朝鮮側から思いもかけぬ反対に出会った。下賤の民が作った品々で朝鮮の美など語られるのは、誠に以て迷惑だというのである。これには全く驚かされた。なるほど、陶工でも何でも朝鮮ではその社会的位置が低く、大概は教養も何もない人たちであった。だから、それらの職人の作に、高い美があろうはずはないとの見解なのである。私からすると、無学文盲の人々ですら、こんな素晴らしく美しい品を生めるのだという点をこそ強調したかったので、「ものは考えようもあるものだ」