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みんげいよんじゅうねん
民藝四十年
柳 宗悦
柳宗悦『民藝四十年』。同一底本的分册已合并为一书。收入:民芸四十年、改めて民藝について、四十年の回想。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 182,248 字 · 368 页
と題した創元叢書が自分では気に入っている。
昭和二年私はただに理論ばかりでなく、実際に仕事を始めようと志し「工藝の協団に関する一提案」という一文を綴り謄写印刷に付し、十部ほどを知友に配った。(これを公に印刷に付したのは本書が初めてである)そうして京都上加茂の社家の家を一軒借りて仕事を始めた。青田五良兄弟(織と金工)や黒田辰秋(木工)鈴木実等が集って寝食を共にし仕事にいそしんだ。有難い事に夢は着々と実現し、一、二年のうちには展示会を催すまでに成果を挙げた。仕事は順風に帆をあげたが、しかしこういう協団に必要な道徳的基礎に疾患が現れ始め、昭和四年私の外遊中についに崩壊してしまった。今でも惜しい気がするが、協団に対するよい教訓を受けた。
もっともこの工藝協団は消えたが、しかし私は工藝作家の友達にはいたく恵まれ、今の民藝協会のように一流の作家の多数を擁する団体は他に決してないまでに至った。そうして相互の理解と尊敬と協力とが一切の仕事を護持しているのを感じる。こういうことは個人意識の強い今の西洋では到底不可能な事だといわれている。作家同志の嫉妬心が強くて折合いがうまくゆかぬという。