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みんげいよんじゅうねん
民藝四十年
柳 宗悦
柳宗悦『民藝四十年』。同一底本的分册已合并为一书。收入:民芸四十年、改めて民藝について、四十年の回想。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 182,248 字 · 368 页
三
よき器物には謙遜の美があるではないか。誠実の徳が現れるではないか。高ぶる風情や焦つ姿は器には相応わしくない。著実の性や堅固な質が、工藝の美を守るのである。不確さや粗悪は慎しまねばならぬ。それは用に逆らうが故に美にも背くのである。
正しく仕える身であるから、彼らは淫な形を慎しむ。相応わしき体を整え、慎ましく衣を染める。奢る風情は器らしき姿ではない。華かに過ぎるなら、仕える心に悖るではないか。主より派手に着飾ろうとする僕があろうか。いつも身支度は簡素である。着過ごすなら働きにくい。その生活は素朴の風を求める。よき器を見られよ、かつて華美に過ぎたものがあろうか。俗に流れたものがあろうか。強き質、確かなる形、静かなる彩、美を保障するこれらの性質は、用に堪えんとする性質ではないか。器が用を去る時、美をもまた去ると知らねばならぬ。
三
かくて器の務めは休みなき仕事である。それも主として日常の雑事である。怠惰は許されない。閑居は与えられない。一日のうち多く暮すのは家族の住まえる室々、忘れられず用いらるる食卓の上、忙しき台所の棚。彼らの多くは不断遣いや、勝手道具。