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はいかぐら
灰神楽
江戸川 乱歩
「大衆文藝」1926(大正15)年3月
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 13,262 字 · 27 页
で、兎も角、今日早朝刑事さんに話して見たのだ」
「運動具を売っている家は、この町にも沢山はないから、すぐ分ったよ。君はこの番頭さんを覚えていないかね。昨日の昼頃、君はこの人からボールを一箇買取ったではないか。そして、それを泥で汚して、さも古い品の様に見せかけて、奥村さんの所の火鉢へ入れたのじゃないか」刑事が吐き出す様に云った。
「自分で入れて置いて、自分で探し出すのだから、訳ないや」二郎が大きな声で笑い出した。
庄太郎こそは、正に御念の入った「犯罪者の愚挙」を演じたものに相違なかった。