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エタにたいするあっぱくのえんかく
被差別部落とは何か
喜田 貞吉
喜田貞吉『被差別部落とは何か』。同一底本的分册已合并为一书。收入:エタに対する圧迫の沿革、特殊部落の成立沿革を略叙してその解放に及ぶ、特殊部落の人口増殖、特殊部落の言語、特殊部落と通婚問題、特殊部落と寺院、特殊部落と細民部落・密集部落、沙門と屠児、来り人の地位と職業、遠州地方の足洗、エタと非人と普通人、エタ源流考、「特殊部落研究号」発行の辞、「特殊部落」と云う名称について、『切支丹と旧エタ』について、「エタ」名義考、編輯雑感。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 133,169 字 · 267 页
もとは卑しい侍という名称も、ここに至って何人かこれを賤しみましょう。後には敬称を付けて御侍ということにもなってしまいました。
また徳川時代に将軍直参の士に御家人というのがあります。鎌倉時代から大そうえらい者でありまして、当時の大名衆を御家人と呼んでおります。ところがこの御家人という名称はどうかと申すと、もとこれは賤民中の一つの階級の名称でありました。昔の法律では、立派に賤民の制度が定まっておりまして、それには種々の階級がありました。その一つに家人というのがあります。賤民でありますから、無論良民すなわち普通の人民と結婚することも出来なければ、全く主人の私有財産で、代々家人としてその主家に仕えていたのであります。そういう卑しい家人という名称の者でも、実力さえあればその主人が段々と勢力を得るに従って、身分が高くなる。平安朝には源平の立派な武士が自ら好んで摂政・関白などの家人になり、源・平二氏等、皇室から分れた立派な家柄の身を以て、好んで賤民の列に投じ、主人の威を藉って勢力を振っておりました。かくて源頼朝が大成功をして、遂に天下の権を掌握することになりますと、その下に付いていた家人、すなわち大宝令の制度から申さば賤民であるべき筈の者どもが、立派な大名になってしまった。