轻松读懂日语经典作品
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おやどりことり
親鳥子鳥
佐々木 邦
「キング」大日本雄辯會講談社、1925(大正14)年10月~1926(大正15)年10月
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 88,828 字 · 181 页
とお母さんが控え目に教えているのにお医者さんは有りのままを言う。それにしても美顔術を根本的にやる積りで上京した人がお多福風に取りつかれるとは如何にも皮肉だった。
「どれ、拝見致しましょう」
と佐久間さんは診察に取りかかった。
「痛むにも痛みますが、この腫れは直りましょうか?」
と絹子さんは泣き声を出して訊いた。
「直りますとも。こんなお顔に固定しちゃ大変です。炎症が熄めば腫れは直ぐに引きます」
「化膿するようなことはありませんでしょうか?」
「大丈夫です。昨今斯ういうのが流行っていますが、皆二三日か四五日で直ります」
「でも万一化膿すれば切開でございましょうね?」
「それは然うですが、その折は外科の専門家に頼みます。お顔ですから大きく切ることが出来ません。しかしそんな心配は万一にもありませんよ」
と佐久間さんは保証した。絹子さんは納得が行ったようだった。痛いよりは腫れたので夕刻から泣いていたのである。
「源太郎さん、私、苦しくて仕方ありませんの。もう一遍先生に来て戴けないでしょうか?」
と言って夕方僕に頼んだ時、懐中鏡を持っていた。
「痛いのは側で見ているのも辛いものですな。