轻松读懂日语经典作品
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おやどりことり
親鳥子鳥
佐々木 邦
「キング」大日本雄辯會講談社、1925(大正14)年10月~1926(大正15)年10月
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 88,828 字 · 181 页
節分のチョコレート
と呟いて眼鏡越しに僕の顔を見つめた。
「神沢さんて日外謡曲の会にお出になった人でしょう」
と僕もこの将軍の武勲と共に覚えがある。
「然うだよ。あの髯武者だ。さあ、俺も斯うしちゃいられない」
「お父さん、お悔みですか?」
「然うだ」
「明日にして戴きたいものですな。今夜は寒いです。この上風引きが出来ちゃ溜まりません」
とお父さんは無暗に神経的になっていた。
節分のチョコレート
浩二は数の観念が強い。数えられるものは何でも数えて見る。初めて算術を習った尋常一年生は物の勘定が面白いのらしい。家中の畳の数や電燈の数は固よりのこと、障子の格子や天井の桟まで数えている。数に兎角興味がある。この間銀座へ行く途中、電車に故障があった時、
「駄目だよ、前が沢山止まっている」
と僕が教えたら、
「幾つ止まっているか勘定して見よう」
と言って、二十一台立往生をしていることを確めた。同じものが並んでいると屹度数える。冗談でも数に関係のあるのを喜ぶ。
「兄さん、雀が十羽いるのを一羽鉄砲で打てば何羽残りますか?」
なぞと言って僕を引っかけに来る。これは此方も知っているけれど、
「それは無論九羽残るさ」