轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
ろんごものがたり
論語物語
下村 湖人
「現代」大日本雄弁会講談社、1938(昭和13)年
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 132,688 字 · 266 页
」
孔子はいかにも嬉しそうな顔をして、大きくうなずいた。すると子路が、あわれむように漆雕開を見ながら、口を出した。
「そう遠慮ばかりしていたんでは、いつまで経ったって、自分の力を試す機会なんか、やって来やしない。万事は当って砕けろだ。実地について苦労しているうちに、おのずと自信もついて来るんだから。」
「そうばかりも行くまい。――」
と、今度は子貢が口を出した。
「やはり、ある程度の自信がないと、最初から失敗しないとも限らないからね。仕官の第一歩に、人民の信を失うことは、何といっても恐ろしいことだ。」
「しかし漆雕開君は、それほど初心でもないだろう。僕なんか年甲斐もなく、いつもあべこべに啓発されているくらいだからね。」
子貢は、子路のこの言葉を、変に皮肉に聞いたらしかった。彼は少し顔をゆがめながら、
「僕のいうのは一般論だ。漆雕開君がどうのこうの、といっているわけではない。」
「一般論だろうが何だろうが、この際、本人の勇気を挫くようなことは云わない方がいい。……どうでしょう、先生、僕は漆雕開君だけの力量があれば、あの位の役目は大丈夫つとまると思いますが。」
「それは心配はあるまい。