轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
まけないおとこ
負けない男
佐々木 邦
「講談倶楽部」大日本雄辯會講談社、1930(昭和5)年1月~12月
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 98,799 字 · 202 页
「便利の好いところを考えているんです」
「私、御相談を受ける資格がなくて?」
「然うでしたね。ハッハヽ」
「横暴よ」
「ハッハヽヽ」
「オホヽヽヽ」
「道子さん、何の方面にしましょうか?」
「学校へ通い好いところ」
「はゝあ」
と正晴君は道子さんの顔を見詰めた。道子さんは外らして海を眺めた。
「…………」
「兄さんはイヨ/\番人ですね」
「えゝ」
「落ちついていたから、何うも然うだろうと思っていました」
「以前から定っていましたのよ」
「東京へ帰っても淋しくなります」
「邪魔でしたけれど、矢っ張り」
「ひどいですな」
「オホヽ」
「しかし伺いますよ」
「月に一遍?」
「えゝ」
「詰まらないわ。私」
「辛抱して戴きます」
「厭よ。私」
「しかし仕方がないじゃありませんか?」
「あるわ」
「さあ」
「宜いわよ。もう、お分りにならなければ」
と道子さんは焦れったそうに言って、又海を眺めていた。
「堀尾君、電報だよ」
とそこへ奥田君が上って来た。
「ふうむ。有難う」
と正晴君は慌て気味で披見したが、
「うまいぞ! 道子さん」
と叫んだ。
「何だい?」
と存在を忘れられた奥田君が乗り出した。
「西本さんからだ」
と正晴君が気がついた。