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あかつちへくるこどもたち
赤土へくる子供たち
小川 未明
「せうがく三年生」1939(昭和14)年6~12月
N3 · 进阶 · 新字新假名 · 16,075 字 · 33 页
五
と、ほかの小さな子供が、ききました。
「このあとのお話は、またあす。これで、きょうはおしまい。」
子供たちは、思い思いに、ちってしまいました。
「おじさんは、前にきた、紙芝居のおじさんと、お友だちだってね。」と、信一がいいました。
「ああ、友だちさ、ぼくらは、みなが、いい人になって、日本の国が、ますます強くなるようにと、紙芝居をして歩いているんだ。」と、おじさんが答えました。
「じゃ、おじさんは、ほんとうのあめ屋さんじゃないんだね。」と、善吉は、おじさんの顔を、ふしぎそうに見ました。
「あめも売るから、ほんとうのあめ屋さ。だってお話ばかりでは、きいてくれないだろう。」
「ぼく、お話だけでも、きくよ。」
「じゃ、あしたから、あめを持ってくるのをよそうかな。」
「そして、お金をとらないの。」
「ほら、ごらん。みなは、お話より、あめのほうがいいのだ。」
「お話もきいて、あめも、もらいたいのだよ。」
「ぼく、お話だけでもいいな。」
「だれだ、えらいぞ。は、は、は。」と、おじさんは笑いました。
五
翌日、学校のかえりに、善吉と武夫の二人は、吉川先生からのこされました。
「きっと、善ちゃん、べいごまのことだよ。