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イデオロギーのろんりがく

イデオロギーの論理学

戸坂 潤

「性格」概念の理論的使命「新興科学の旗のもとに 一巻二号」1928(昭和3)年10月<br>「問題」に関する理論「哲学研究 一五七号」1929(昭和4)年2月<br>論理の政治的性格「思想 九〇号」1929(昭和4)年8月<br>科学の歴史的社会的制約「東洋学芸雑誌 四六巻一号」1929(昭和4)年12月<br>科学の大衆性「思想 九六号」1930(昭和5)年

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 116,463 字 · 229 页

青空文庫

二

二つの科学の区別に就いては一応 K. Mannheim, Das Problem einer Soziologie des Wissens.(Archiv f※(ダイエレシス付きU小文字)r Sozialwissenschaft und Sozialpolitik, 1925, Bd. 53. S. 621―622)を見よ。なお拙著『科学方法論』〔前出〕参照。

二

科学の大衆性を口にする時、第一に思い起こされるのは恐らく、科学の通俗化であるだろう。どのような科学も、日常的科学であろうと非日常的科学であろうと、それ自身では決して通俗的ではあり得ない。何となれば、どのような科学もそれを科学的に確実な・明晰判明なものとしようとすれば、勢いその操作又は分析が実際上は複雑となるのであり、従って却って外見上は、或る意味に於て難解となるのが普通だからである。科学的に好く判るようにするためには、却って通俗的には把捉し難くなるような犠牲を払わねばならないのが、多くの場合であるだろう。併しそれにも拘らず、一切の科学は通俗化され得る。と云うのは、その科学的操作又は分析を一々実地に表現する代りに、その出発点と帰着点とを、大体の道筋と共に、提供することは、必ず出来る筈に相違ない。