轻松读懂日语经典作品
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いっすんぼうし
一寸法師
江戸川 乱歩
「東京朝日新聞」朝日新聞社、1926(大正15)年12月8日~1927(昭和2)年2月20日<br>「大阪朝日新聞」朝日新聞社、1926(大正15)年12月8日~1927(昭和2)年2月21日
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 96,475 字 · 194 页
「じゃ昨夜、あなたもどっかに隠れていたんですか」
「ソラごらん。とうとう白状してしまった。想像なんだよ。多分君だと思ったものだから、鎌をかけて見たんだよ。種をあかすとね。山野の内のお雪という小間使が僕の腹心なんだ。二度目にあすこへ行って雇人達を一人一人調べた時、適当なのを選り出したのだ。無論報酬も約束したけれど、あのお雪というのは雇人の内でも一番忠義者で、お邸の為だというと、進んで僕の頼みを聞いてくれた。中々役に立つ女だよ。それが昨夜夫人のあとを尾行して、自動車の番号を覚えていてくれたのだ。それから先はお雪からの電話で、僕自身が出動して取調べた。車の番号が分っているのだから、その帳場を探し出すのは訳はない。帳場が分って運転手が分れば、今度は五円札一枚ですっかり調べがつく。君らしい男に頼まれて運転台にのせたことも、その男が二人の乗客のあとを追ったことも明白になった。だが夫人をつれ出した男は随分用心深くやったね。悪事には慣れた奴だ。目的の家の前まで車にのる様なことはしなかった。だから僕には君達の行った内までは分らないけれど、自動車を止めたのが本所中之郷T町だから、僕の想像では、同じ中之郷O町の小さな門のある無商家じゃないかと思うのだが、どうだね」