轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

いかなるほしのもとに

如何なる星の下に

高見 順

「文藝」1939(昭和14)年1月号~1940(昭和15)年3月号

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 119,508 字 · 236 页

青空文庫

お父さんというのは、相当に大きな請負師だったそうで、だから、もとは何かかたぎの商売でもやっていたんでしょうが、それがどうして芸人になったのか。そこンところは知らないが、芸が身を助ける不仕合わせ、――といったところでしょうな。おい、おばさん、注いでくれ」

朝野はコップをたちまち空にしていた。婆さんが注ぐのを、じッと見ながら、

「――お好み焼屋へは、いろんな芸人がくるでしょう。いろんなといっても、あんな汚いところだから大した奴はこない。おやじの嫌いな下らない素人漫才のような奴ばかりで、そんな素人漫才屋が、あすこでトグロを巻いて、やれ、今晩は大したお座敷で、いくら儲けたの、やれ、身体がいくつあっても足りないのなどと、オダをあげたりするんで、おやじは一層おもしろくないんですな」

それで、細君がひとりで忙しがっているのに、外に出て歩いてばかりいると朝野は言った。

私はこの物語で、「風流お好み焼――惚太郎」は紹介しながら、その本人の惚太郎をこれまで一遍も出してない。出して置いた方が、――朝野のこのような話を紹介する前にやはり惚太郎を紹介して置いた方が、好都合であったと思われる。