轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
ふえふきがわのじょうりゅう(ひがしさわとにしさわ)
山の憶い出 上
木暮 理太郎
木暮理太郎『山の憶い出 上』。同一底本的分册已合并为一书。收入:笛吹川の上流(東沢と西沢)、奥秩父の山旅日記、釜沢行、秩父の奥山、利根川水源地の山々、秋の鬼怒沼 、美ヶ原、木曽駒と甲斐駒、黒部川奥の山旅、黒部川を遡る 、針木峠の林道 、春の大方山、三国山と苗場山、八ヶ峰の断裂 。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 284,014 字 · 565 页
この旅の主眼とするところは花崗岩の山に登ることではあったが、最初に久恋の立山に登り、次手に乗鞍岳と御岳の第二回登山とを試みたので、日数や天候に制限され、其上何といっても予備知識の不足が災いして、鎗ヶ岳と地蔵鳳凰の三山には登りそこねたけれども、両駒ヶ岳と金峰山とは思の儘に目的を果すことを得たので、可なり満足したのであった。この山旅を明治二十八年であったように書きもし話しもしたのは、全く記憶の誤りであって、近頃ふる反故と一からげになっていた雑誌の中から、幸にも駒ヶ岳の記行を載せたものを見付出したので、実は二十九年であったことが判明した。当時は歩くことにのみ身を入れて記録もとらず、簡素な旅日記のようなものさえ、既に散逸してしまったので、斯様な記憶の誤りが他にも有るのではないかと憚られて、憶い出の筆を取ることに躊躇されるのであるが、疎漏の罪は暫く寛恕を願いたい。
駒ヶ岳のこの古い記行は、漢文調を真似た極めて簡略な記事である。それでも今読んで見ると、忘れている節を憶い出す助けとなることが少くないので、これを基として回顧の筆を加えることも一興であろうかと思って、茲に引用することにしたのである。