轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

ふえふきがわのじょうりゅう(ひがしさわとにしさわ)

山の憶い出 上

木暮 理太郎

木暮理太郎『山の憶い出 上』。同一底本的分册已合并为一书。收入:笛吹川の上流(東沢と西沢)、奥秩父の山旅日記、釜沢行、秩父の奥山、利根川水源地の山々、秋の鬼怒沼 、美ヶ原、木曽駒と甲斐駒、黒部川奥の山旅、黒部川を遡る 、針木峠の林道 、春の大方山、三国山と苗場山、八ヶ峰の断裂 。

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 284,014 字 · 565 页

青空文庫

串刺しの味噌焼だけは馬鈴薯嫌いの私にも旨く食べられた。逆巻ノ瀑も序に探りたいと思って其話をすると、瀑はすぐ近くにあるが小さなもので、一昨日金山の工夫が来て爆裂弾を瀑壺に抛り込んで、魚を皆捕って行ったという。空模様が少しよくなって夕焼がした。夜になると夜鷹が近くで喧しい程鳴き立てる。時鳥と同じ鳴声であるが、調子が高くって鋭い。今迄私が時鳥だと思って聞いていた中には、大分此鳥の声が交っていたことが想い出される。作物を荒す悪い鳥で、傍へ来たら打って呉れると主人が旧式の鉄砲を取り上げてひねくり廻す。明日の山案内をして貰うことを頼んで、蓆の上に横になった。

二十六日。西の空は晴れているが東は一面に曇っている。小屋を立ったのは七時だ。主人は鉄砲を担いで先に立つ。余り扮ちが仰々しいので可笑しくなった。これで頂上まで僅に一里半しかない山に登るのだから誠に呆気ない。焦茶色の耳の立った小さな犬が二疋、後から蹤いて来る。畑を横切って細い道を山の鼻にかかると、いつか向う側に踰えて脚の下に小渓が瞰下ろされた。車前草などの繁った日当りのよさそうな平に出ると、斯ういう所には蝮蛇が甲良を干しているものだといいながら、犬を嗾けたり杖で草を叩いたりする。