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わすれのこりのき
忘れ残りの記
吉川 英治
吉川英治『忘れ残りの記』。同一底本的分册已合并为一书。收入:忘れ残りの記、年譜。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 193,050 字 · 383 页
昭和二十八年
昭和二十九年
を小説公園に。
「新・平家物語」を、この年四月より着手。
六月、次女香屋子生る。
昭和二十八年(1953) 六十一歳
四月、菊池寛賞の会を機に、内助の人たりし妻文子との結婚披露をこの宴に擬す。ただし友人川口松太郎、徳川夢声、扇谷正造氏等の発議にて、当日会する年来の悪友、善友らのまた相興ずるに委せたるのみ、べつだん、新郎新婦の予期して臨みたるには非ず。
幼少、通学せる横浜の山内小学校校長の山内茂三郎先生も、オテイちゃんや同窓等と共に来会さる。老先生の八十八齢の賀莚、その数日前に行われて、この日の催しを聞かれたるに依るもの。
随筆「折々の記」三十余回を読売紙上に寄せる。
夏を軽井沢に過ごす。
「新・平家物語」以外の執筆をほとんど謝して一作に意を傾く。
十一月、全家品川区北品川に引移る。
昭和二十九年(1954) 六十二歳
「いささかの茶ごころ」をゆきま四月号に。
「新・平家物語」続稿四年に入る。故友菊池寛氏の菊池文庫並びに銅像除幕式のため高松市に行く。夏、軽井沢に。
「非茶人茶話」を週刊朝日別冊(八月)に。春、秋にかけて、稿労のいとまあるごとに九州、北陸その他に、平家史料を漁り歩く。