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せいにかんするアイヌのしゅうぞく
性に関するアイヌの習俗
河野 広道
「北方研究 第一輯」1952(昭和27)年12月
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 5,926 字 · 12 页
我は大いに驚いて、部下を励まし(アイヌの国土は悪臭ぷんぷんとしているから、いざいざ和人の国土へ働きに行こう!)とて、一同と共に長々しく船を列ねて海上へ出た。されど、kikinni とかいうもの atane とかいうものの悪臭が、どこまでも我等の身に附き纏うて、和人の国へ出稼ぎに行くこともならず、今はもう懲々したので、今後は決してアイヌの国土へは、出稼ぎに行かないつもりである――と疱瘡の神が自ら物語った。」
(知里真志保―アイヌ民族研究資料、第二、第124―126頁)
ただし、この物語りの中で「お前達の毛虱のタカった腐った陰部」といってあっても、それは決して村人たちの陰部が実際に腐っていたのでもなければ、毛虱がタカっていたのでもない。(多少はタカっていたかもしれないが)単に、そう公言することによって、悪魔を退散させ得ると信じられていたのである。
(知里真志保同上文献、第126頁)
〈『北方研究』第一輯 昭和27年12月〉