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せいにかんするアイヌのしゅうぞく
性に関するアイヌの習俗
河野 広道
「北方研究 第一輯」1952(昭和27)年12月
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 5,926 字 · 12 页
イ・コ・サンケ 露出して
イ・コ・ホパラタ ホパラタする
(知里真志保――アイヌ民族研究資料、第二、第123頁より)
ホパラタとは北海道の南部方言地帯(胆振及び日高国沙流郡)に行われる語であり、ホ(陰部)パラ(ひろげる)タ(打つ)の意味である。北部方言の地帯ではオパルパと称する。オ(陰部)パルパ(ひろげる)の意味である。そのような行為をする時は、その場に適当した呪文を唱えたものと信じられる。山中で猛熊に出会った際にオパルパしながら唱える呪文は記録されている(後出)。尚、北見の美幌では、悪口に「オソロ・サンケ・フスー・フスー」というのがあって、土地の人は「尻を出してぶっぱなせ」の意に解しているが、これはもとオパルパを云ったものであって、「陰部を露出してフスー・フスーと唱えよ」の意味である。フス(hus!)はフッサ(hussa)と云うのと同じく、本来は魔を追う息吹きの音であるから、オパルパの際はフスー・フスーと息吹きを発するものであったことも想像されるのである。
ホパラタ或はオパルパの例を次にかかげる。
例1 小娘ホパラタして敵の目をくらまし賊群
フンドシをはずして逃げたということ