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かいとうおう
怪塔王
海野 十三
「東日本小学生新聞」東京日日新聞社、1938(昭和13)年4月8日~12月4日
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 167,635 字 · 337 页
そうこうするうちに救護隊が山をのぼって来ました。
一彦の足の傷は、本職のお医者さまが見てすぐさま治療してくれました。かなり出血があり、そして足首のところで骨がはずれているということでありました。でも当人はたいへん元気だから、この分なら間もなく元のようになおるであろうといってくれたので、みなみな安心をしました。
救護隊は一彦を担架にのせ、山をくだることになりました。一彦は命を助けてくれた炭やき爺さん木口公平にあって、お礼をいってそこを出立しました。
入院
1
怪塔ロケットがしずんだ海面は、あいかわらずわが駆逐艦隊によって、たいへんきびしい見張がつづけられていました。また潜水艦や潜水夫までがでて海の中を一生懸命にさがしましたが、怪塔ロケットはどこへいったか、まだ行方がしれません。
捜索隊はいろいろとやり方をかえて、あくまで怪塔ロケットをさがしあてるのだと、はりきっていました。
こちらは一彦少年です。
塩田大尉や救護の人たちのおかげで、山をおりるとすぐ病院にはいり、手あつい治療をうけました。
妹のミチ子へも、さっそくそのしらせがゆきましたので、小さい胸をいため続けていたミチ子は、夢かとばかりよろこびました。