轻松读懂日语经典作品
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かいとうおう
怪塔王
海野 十三
「東日本小学生新聞」東京日日新聞社、1938(昭和13)年4月8日~12月4日
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 167,635 字 · 337 页
それが一部熔けて、飴のように曲っているんです」
3
遭難軍艦の檣が、どうしたわけか飴のように曲っているという水兵さんの不思議そうな話に、一彦とミチ子が眼をあげて沖を見ると、なるほどそのとおり、後部の檣が、まん中から飴の棒を曲げたように曲っていました。
「風が吹いたわけでもないのにですねえ」
と、お巡りさんが水兵さんに話しかけますと、
「じょ、冗談じゃありませんよ、警官。あれは鋼鉄の柱ですから、風が吹いたくらいで曲るものですか」
「なるほど、それもそうですね。これはどうも訳がわからないことになった」
お巡りさんもとうとう匙をなげだしてしまいました。
そのうちに、空の一方から飛行機の爆音が聞えてきたと思ううちに、南の方から六つの機影がぐんぐん近づいてきました。
「ああ、偵察機だ。勇ましいなあ」
と、一彦はもう大喜びです。
偵察機は、三機ずつ二組の編隊を作っていましたが、やがて傾いている軍艦淡路のま上までくると、ぐるぐる廻りだしました。機上から空中写真をとっているのでありましょう。
それから暫くすると、中の二機は機首をかえしてどんどんひきかえしていきました。