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にほんのび
日本の美
中井 正一
中井正一『日本の美』。同一底本的分册已合并为一书。收入:日本の美、近代美の研究。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 96,126 字 · 187 页
四
かくて、この二つのものの関係を表示することは論理の進行にとって便宜的であるであろう。
四
個人主義美学がカントによって基礎づけられ、ニイチェによってあきらかに宣言されたにしても、最も鮮かにその形を整えたのはリップスであるといわなければならない。
リップスの主張はコーヘンが指摘するごとく、ロマン主義の凝集である。物の中に自我を発見し、自我の中に物を発見するところの作用である。自然現象および事物現象のあらゆるものの中に個人の意識現象に類似せるあらゆるものを等値的に射影し移入せしめるのである。周知の感情移入の学説がそれである。すなわちそれは個人主義美学の最も完成せる体系といえるであろう。したがって、その体系は集団主義の現出にあってはある種の書替えを要求されはじめる。
しかし、かくのごとく、個人主義機構が集団主義機構に転換しつつある場合、単に理論はそれに眩惑的昏迷を感ずることを避けて、それに追いつき、それを追い抜き、それの前に Vorlaufen することによって、その Vorstruktur 前衛構成を見透すべき任務をもっている。すでに前表に見るごとく、この二つの機構において、技術の領域の身心の関係より、機械、組織、統制の関係への変化は美の領域にとっては非常に重大である。